学校体育の授業では、生徒自身が自己の能力や成長を把握する機会が毎年実施されるスポーツテストなど数少なく、スポーツの楽しさを多角的に感じる機会が限定的です。それに対し、本プロジェクトでは、生徒一人一人にGNSS（衛星測位）受信機を装着し、多視点でビデオ映像を撮影し、生徒個人やチーム全体でのスポーツパフォーマンスを計測し、分析した結果をわかりやすく伝えるという取り組みを実施しています。また、それらデータを用いて生徒同士が対話をし、考え、伝えるというプロセスも導入しています。この取り組みを一定期間継続することで、他者との比較のみならず、過去の自分との比較によって自己の成長を把握することも可能になります。それによって、各自の運動能力に依存しないスポーツへの興味喚起や能力向上、また、意識変容、行動変容に寄与することを目指しています。